2024年12月20日(金)公開の忍たま新作映画、『ドクタケ忍者隊最強の軍師』を公開翌日に鑑賞しました。
忍たま歴は15年のわたくし、原作もアニメも大抵履修済みでして軍師小説ももちろん初版持ちです。数日前に原作を読み返して予習はバッチリ。はやる気持ちを胸に臨みました。
……100分間、目をかっ開き続けてました<◉><◉>
外から来る怒涛の情報量、内から湧き上がる悲喜交交の感情で圧死しそうになりかけたところで終幕。
口元を押さえながらなんとか車に乗り込むも頭は情報の交通整理がうまく行っておらず、帰り道に危うく車ごと田んぼに突っ込むところでした。いやほんと危なかったです。
ということで、落ち着きを取り戻すため&記録のために感想を箇条書きで書き残してみました。
※観終わった直後、他の方の感想を見る前に自分の中の感情をパッションのまま吐き出したものです。記憶違いが多分あります。
※12/27にNOTEに投稿したものとほぼ同じ内容です。
序盤
・『土井半助が諸泉尊奈門なんかに(失礼)負けるわけがない』という共通認識が忍術学園の教師、上級生、は組、タソ忍軍の間で一貫して揺るぎなかったのがよかった(尊奈門以外)。そう、土井先生は強いんだ……
・先生が落ちた崖、断崖絶壁すぎるのに冷静に対応しすぎでは?足で勢いを殺しつつ木の枝にぶら下がって一息吐いてるシーン、あまりに落ち着き払っていて予定調和にすら見える
・山田先生も調査の際わざと崖から落ちては土井先生の時と同じ木の枝にぶら下がってたし室町時代のプロ忍の身体能力どうなってんの
・さー川に飛び込むか〜って土井先生が飛び込んだ、先wwwめっちゃワロたwww気絶した原因が不注意とかじゃなく奇跡的なギャグ的不幸だったってのが忍たまアニメらしい展開
雑渡先生と尊奈門先生
・忍たまのお約束「ざっとこんなもんともろいずみそんなもん」の言い間違えが劇場版でもみれて嬉しかった。動じない雑渡さんといちいちリアクションうるさい尊奈門の差
・雑渡さんが超弩級の殺気を放って周囲が凍りついてるなか速攻で安藤先生が注意に入るシーン、コミカル調だけどすぐに動けた安藤先生さすがというか……。親父ギャグ好きの嫌味な先生なだけじゃないのが垣間見れて良い。ヲタクはこういうギャップに弱い
・雑渡さんの授業で黒板に書いてある「風流で取り入る術」の文字、のちのしんベヱ対穴太の伏線になってたな
・尊奈門くん、雑渡さんに怒られたり忍たま達に『土井先生に勝っただなんて何言ってんだこいつ』『プロ忍なんだから雑渡さんの質問に答えられて当たり前だよね〜』ってあしらわれたりしてて一見立場も実力も軽そうに見えるけど、土井先生との戦いはキレキレ描写だし座学で雑渡さんからの質問攻撃にも的確に答えてるしよく見たらちゃんと実力者なのが分かる仕様になってるのが嬉しい
・尊奈門が日に日に影堂先生並みにやつれてほうれい線入ってしおれてくのが見てて可哀想だけど可愛かったし笑えた
・食堂のシーン、見切れてるけど3年生や5年生がいてどのシルエットが誰か当てながら見れて楽しかった
きりちゃんの回想
・忍術学園に来て初めての夏季長期休暇で学園が閉まるからと各々帰省するシーン、「雨風が凌げればどこでもいい」ってさらっと言ってのけるきりちゃんがたくましくて泣けてくる。雨風すら凌げない日だってあったよね…。(床下に潜り込んで雨風を凌いでる過去回想シーンが2,3回はあったし)
・ウチに来ない?って乱しんの誘いにきりちゃんが返事をする間もなく土井先生がウチにこいって誘う流れがうますぎる。実際乱太郎やしんべヱのうちにお呼ばれしてしまったら、五体満足な家族生活を送る友人に複雑な感情をきりちゃんが抱きかねなくて、そうなる前に土井先生に誘ってもらえてるのが救いだよ……。休暇中の生活だけでなくきりちゃんの心も救ってくれた土井先生……。ここから土井きり親子がはじまったんだよね。勿論乱太郎としんべヱのお誘いは純粋な思いやりだしそこの気持ちもふんわり残してるのもいい
・「まぁ おんなじような育ち方してるからかな」この土井先生の台詞に万感の思いが込められていて喉ヒュッてなった。アニメ放映時よりも破壊力が増しとる…ただでさえCV.関⚪︎彦さんだというのに…堕ちない人間がいるだろうか、いや反語
・↑以上の回想シーンに心揺さぶられまくりだったけど、BGMが山田伝蔵先生の鼻歌にしか聞こえなくて笑いそうになってたの私だけか?
・「すまん 私(尊奈門)が土井を倒したばっかりに」で即爆笑するは組のよい子たちの、土井先生に対する疑いようのない信頼がこれまた泣ける
・山田先生と学園長の話し方と対応が終始普段通りでナチュラル優しくて、子どもたちを安心させたい気持ちがひしひしと伝わってくる
・失言した(失言にも気付いていない)尊奈門を裏でギリッと睨む学園の先生方のカット、スロー再生で見たい
・きりちゃんが土井先生の家の掃除や空気の入れ替えに帰るシーンもオリジナルかな?先生の帰る場所はここだよ、待っている人がちゃんといるんだよっていうきりちゃんの無言のメッセージに胸がギュッとなった
6年生
・登場シーン初っ端から忍務モードの6年生!ひぃ
・後半の方だけど留三郎のこと「とめ」って(相手不在のときに)呼んでる文次郎の気安さな!君たち実は息が合う仲なんだろ知ってるよ??留三郎もどこかで「もんじ」って呼んでなかった???本当はお互い認め合ってる犬猿の仲たまらん
・聞き方を変えろって言ってんだ、の文次郎の辛そうな顔よ…。言いたくないけど言ったんだよな。あのシーン、留三郎と文次郎が揉めてたように見えて実際はい組とろ組は組との対峙構成だったな。仙様も言葉に出したくないけどもんじの言うことに一理あると思ってる顔だった。多分ろ組は組も内心分かってはいたんだろうな。全員土井先生が無事だって信じたいけど、実際問題死んでる可能性も考えて捜査の方針を切り替えなきゃいけない所まで来てたんよな。誰かが指摘しなきゃダメな事なんだろうけど中々言い出せないよこれは……。もんじ頑張った
・長次の泣き叫ぶシーンは原作小説読んだ時「長次ってそんなに感情露にすることあるんだ」ってびっくりしたけど、顔の傷出来る前は表情豊かな子どもだった&普段優しい性格なのを踏まえたら当然か
・そして土井先生失踪(死亡の可能性あり)の事実を知り、自分の委員会の先輩である長次が泣き叫ぶ姿を間近で見たきり丸の衝撃はそりゃもう言葉で言い尽くせないレベルに深かろうて
5年生
・「あれ(密書)欲しいなぁ〜」「盗るか」「そうだな」ってサラリと実行してのけるの、上級生の余裕が見れて嬉しい。そうだよな、戦いを避け忍び有益な情報を自陣にもたらすのが忍びのあるべき姿だもんな
・ドク忍の懐から密書盗る役が勘右衛門という配役が最高すぎた。実力を感じさせぬ実力者、尾浜勘右衛門…この辺忍ミュ設定寄り?
6年VS天鬼
・見どころ① 潮江文次郎のゆるやかな変身シーン。袋槍を即興で作り羽織を翻して町人から忍び装束に着替え、最後に口元を口布で覆って一丁あがり!ってな
・見どころ②各々が得意武器を引っ提げて戦うシーンで、ガシガシやり合ってて強かっこいいのに天鬼にちっとも致命傷を入れられてない所
・見どころ③乱定剣(手元にあるものをなんでも武器にするやつ)が得意の伊作が石を拾い集めて投擲してるシーンで、最初は忍者らしく戦ってんのに他の6年生が投げた石が竹に跳ね返されて全部いさっくんにあたって「やめろ、不運が発動してる!」と仙様に言われてるとこ。シリアス中でもお約束はお約束よね…笑
・見どころ④仙蔵の素早い判断力。自分たちが忍術学園の者だと知って天鬼の殺気が濃くなった時、『即刻逃げないと死ぬ』とあの場でいち早く判断して焙烙火矢で退路確保したのさすが仙蔵。6年の司令塔…
・6年VS天鬼のシーンだけでもあと100回は巻き戻して観たい。スロー再生でみたい
・忍術学園生バレ後の天鬼の攻撃、小平太の首に猛スピード苦無とか、即死するレベルの攻撃であまりに躊躇なさすぎて次の展開知ってても心臓バックバクした。忍術学園に来る前の土井先生は躊躇わず人を殺せる側の人間だったんだな…。知ってたけど知らなかった一面
・1番ぼろぼろな伊作だけど味方の投げた石による怪我ばかりで恐らく天鬼の攻撃そんなに入ってないのでは?後方支援メインで天鬼に直接踏み込む描写ほぼなかった(刀を避ける描写はあったけど)からかもしれないけど、各々が血流して負傷してるのにオウンゴールの怪我だけって何気にすごくない?不運は避けれないけど敵の攻撃回避はべらぼうにうまいとかなら激る
天鬼=土井先生バレ後(タソ忍軍の協力終了)
・原作でもあった「我ら6人がかりでも全く歯が立ちませんでした」の台詞大〜好き!6年6人が!?って周りの反応からして6年生の戦闘レベルの高さが窺えるし、土井先生が相当の手練れである証明になってる
・「乱きりしんの名前を出してみましたが反応はありませんでした」の伊作、対応が柔軟で忍者してて好き。忍者に1番向いてないと尼子先生にも言われてるけど戦うだけが忍者じゃないもんね、情報操作や情報を持ち帰るのが忍の本質だものね
・雑渡さんが天鬼を殺するかもしれない、って原作にあったっけ???山田先生にぽつりと「注意してやってくれ」って頼む学園長、どこまで今後の展開を読んでいるのか…。アニメの学園長はおちゃめで無茶振りな自意識過剰のイメージ、原作の学園長は侮れないイメージだけど今回後者寄りだったな。全く自我を感じなかった
・土井先生の目の前に現れたドクタケ、シリアスが続くかと思いきや突如始まる怒涛のギャグパートwww「世界平和♡」の扁額、「友情」の掛け軸にめちゃくちゃワロたwww
・「友情」ときたら「努力」「勝利」がどっかにあるのかと本気で探した
・記憶喪失中とはいえ冷静に考えたらあの土井先生をよく上手に騙し込んでるなドクタケは…。正義(忍術学園はあくまで中立だけど)と悪を逆に教え込む八方斎の手腕地味にすごくない?土井先生と頭ゴッチンしてから冴え渡ってるってギャグ設定も好きすぎる
・↑ドクタケ忍軍の友(漫画)描いた人は就職先変えた方がいいとおもう。それか現代に早よ転生しろ
・突然始まるドクタケミュージカルwww忍ミュ10弾以降観に行けてないけどこれきっと忍ミュからの逆輸入ネタどっかに仕込まれてそうだな???分かんなくて悔しい
・竹高様の横に小姓が控えてるのが室町時代ぽい
・利吉さん(&卒業生2人)VS雑渡さんが観れるとは!!!「足止めにもならなかったか」ってあの利吉さんですら全く歯が立たないとは…尋常じゃないレベルの強さを見せつけてくれてありがとう雑渡さん。さすが現忍たま界で(恐らく)最強の忍者……。
・余談だけど、利吉さんすら手加減されてたのなら前作映画で雑渡さんと一戦交えてた伊作くんは多分だいぶ手加減されてたんだろうな…でも体術強い伊作くんに夢見ているよ私は…。「6年生イチ技のキレを持つ男」の伊作くんなので(軍師小説より)今回の6忍VS天鬼の殺陣も目が追いきれなかっただけで名シーンはあったのかも。天鬼の太刀筋を間一髪で避けるシーンと、迷シーン(不運発動)はバッチリ観測しましたが
(※別の方の考察で『前作映画で伊作が雑渡さんの命の恩人と分かったのが胃液吐いたシーンの直後なので、それまでは手加減せず(本気も出してないだろうけど)普通に敵認定して戦っていただろうから、純粋に伊作の技のキレや回避スキルが高くて打ち合えていたのでは?』というのを見てなるほど!と思ったのでメモ。確かに、雑渡さんが手加減する理由ってあの段階じゃ無いもんね)
・押都長烈(おしつおされつ)さんが雑渡さんにちょこちょこ報告するとこが声ボリューミーで迫力て『声優さん確か有名どころだったな…誰だっけ…』ってしばらく気になって頭から離れなかった(さっき調べたら中村⚪︎一さんだった)。
・狼隊の小頭山本陣内さんじゃなく、事前調査部隊である黒鷲隊の小頭の押都さんが報告に来てるのが細かい描写だけど好き
・一瞬見えた高坂さんにテンション上がった
は組出城潜入後
・乱きりしんのレレレ作戦(スリーエル作戦)は前作映画冒頭シーンの2人羽織ならぬ3人羽織のオマージュですね
・砦の下働きしてる女性陣、土井先生にメロメロになってるのイイ。どんな時代でもイイ男は目の保養だよ
・↑全く無頓着な乱きりしんはいい意味でお子様である。かぁわいい
・ハリボテ出城からタルで転がりつつ敵を蹴散らかし退却するは組、退路確保の詰めが甘くてかわいすぎた。土井先生救出のため一直線に突っ走る一はの心意気大好物
・稗田八方斎の名前を言い間違えるのも忍たまのお約束だけど、は組のみんなの言い間違え方がアニメよりも悪意ツヨッツヨで最高の切れ味だった
・来るべき戦のために籠城を見据えて壁にイモや塩練り込んで作ってる、ってしょうちゃん(だったかな?)の考察なるほどなってなった。今回えぐめの時代背景がちょいちょい入るな
・イモ壁のイモ食ってるしんべヱに対してドン引きするは組の仲間たちの反応がガチwww私も結構ドン引きした
・↑「食べれるところ少ない😠」の一龍斎貞友さんのシケた台詞回しがたまらん
・空腹しんベヱの嗅覚で酒盛り中の八方斎達(近くに天鬼)のところまで行くシーン、話の展開としては強引だけどイモ壁のあとなので説得力がすごくある
・今回の映画、ヒロイン?がきりちゃんで、そのきりちゃんを陰で支えては組との繋がりを保ってくれるのが乱太郎ならば、無自覚にイイ仕事してるのがしんベヱよね。大木奈栗野木下穴太さん(歌で聞かれたことにはなんでも答えちゃうおじさん)に風流で取り入る術を知らず知らず使って天鬼の居場所を聞き出してるし、知らず知らずよだれの跡で山田先生に天鬼の居場所を残してるし笑笑
土井先生と乱きりしん対面後
・乱太郎としんべヱの反応はあくまで生徒としてのものだったけど、きりちゃんだけは「生きてて良かった」「いっしょに帰ろう」って家族としてひたすら土井先生に語りかけてたのが切ない
・格子ごしの6年4人、1人が冷静に格子を切ってたけど確か小平太だった?イケドンで蹴破りそうなのに意外だった
・そう言えば今回バレーボールネタはなかったな…流石に入れれなかったか
ラスト
・天鬼から自我を取り戻した土井先生に向かって利吉さんが言った「おにいちゃん」は、心の中で言ったのならめちゃめちゃ100点満点だけどたぶん土井先生にコソッと言ったぽいよね?それは正直ちょっと意外というか違和感の方が強かった(ここの部分の考察記事、後ほどあげる予定)
・「どうだった、雑渡昆奈門は?」って利吉さんさんに聞く山田先生が父親み&先輩忍者み溢れてて良……。「足止めにもならなかった」「手加減されてたと思います」って利吉さんが冷静に負けを処理していて、雑渡さんの強さが際立ってた
・土井先生がただ忍術学園に帰るだけでなく、自分の蒔いた火種を完全に鎮火してから忍術学園に帰るってのが子供達に教師としての背中を見せていて教育者の鏡だった。とは言え、は組のみんなは(しょうちゃん以外)あんまり事をわかってなさそうだけど
・集めた食料品は城下の貧しい人たちに配ることにさせた土井先生(天鬼)→きりちゃん「まぁそういうのもイイんじゃない?(台詞うろ覚え)」→雨ザーッ、のテンポ感コミカルで速すぎたのでわらってスルーしちゃったけど、孤児で浮浪してた頃思い出したんかなと思うと神妙な気持ちになっちゃう。きりちゃんにとって、最後炊き出しを貰いにきてた貧民たちは他人だけど他人事じゃないんだろうな
ED
・エプロン兵助と、豆腐食わされてる5年生4人が見れるとは!笑 今回は話の流れ的にフツーに忍者してた兵助だったけど、しかもドクタケ監視調査中に異変を見逃さず注目してたり優秀描写もちゃんとあったりしてたけど、豆腐要素もちゃんと盛り込んできたなぁ。アニメ兵助くんのこと豆腐で大々的に売り出してるからね亜⚪︎亜堂さんは(褒めてる)
全体の感想
・彼岸花で血飛沫、藁人形で死んだ人間の表現するのがゾクッときた。室町時代の殺伐とした環境を表現は和らげつつも鋭く印象付けてくる手腕に脱帽
・前作に引き続き風景画が特にキレイ。田んぼや野山の雄大な自然と、室町時代特有の建築物や街並み、どれをとってもノスタルジックと言うか「数百年前の日本はこんなんだったんだろうな」って感じさせられた。前作と違うのは、ボロボロの服着た物乞いや浮浪者行き倒れなんかも描写されてたところ。一瞬だけど結構リアルに描かれていて、時代描写がより濃く苦く儚かった。室町時代落乱やアニメ忍たまは元々時代考証しっかりしてるけどいつもはきれいな部分に焦点当ててるから、今回不浄な部分もきっちり描写してたのが印象深かった
・原作小説の大きな相違点は、土井先生が気絶した原因(笑)と、は組全員で土井先生救出に向かう展開と、オリキャラ卒業生2人の存在かな?きりちゃんの窮状を察知しては組全員で向かうのは忍たまらしい展開なので大いにアリ
・オリキャラ卒業生は、忍たま達よりも大活躍とかなくて出番も多過ぎずほどほどだったので少しホッとした。(物語を食ってしまうような使われ方になってしまうのを危惧していたので…)
・言い方はアレだけど、雑渡さんや山田先生の強さの証明として使われたのは良い落とし所だと思う。EDで6年が卒業生に頭下げたり囲んで話聞きに行ってるシーンで(当然だけど)6年よりも実力者ってのは伝わってきたし、ただただ相手が悪すぎただけなんだなって。最後の方には卒業生2人の活躍もっと見たくなってた
・オリキャラによる追加エピソード(利吉さんと行動を共にした、雑渡さんが土井先生を殺そうとしてそれを阻止しようと利吉さんと共に立ち向かった)も、サブストーリーとして純粋に楽しめた。メインストーリーに大きく関わってこないのが良いし、けれどメインストーリーを助ける縁の下の力持ちエピソードのひとつとしてもよくできてた
・軍師映画における雑渡さんは、あくまでタソガレドキ城にとっての損得勘定を弾いた結果中立の立場を取ってる感が強かった。原作やアニメの雑渡さんは保健委員達に肩入れしてる描写が多いけど、軍師映画のシリアスモードに即してか同じ中立でも微妙にニュアンス変えてきている?よりシリアスが際立つ感じがしてよいです。安心安全の雑渡さんじゃないもんな、一応敵忍者だもんな。この微妙なニュアンスの違いのおかげで雑渡さんが天鬼を消そうとする緊張感あふれる流れに違和感なく入っていけた気がする
・土井先生VS尊奈門で物語が始まってるからか忍者=戦闘って印象が強いけど、一方でドクタケの土井先生を巧みに騙す手口やタソ忍軍・上級生達の情報収集の立ち回り、兵法でドク忍を使い世情を大きく改変しかけていた天鬼から、情報戦を制するものが世を制すってのが伝わってきて、『忍者』の真骨頂を存分に味わえた気がする
・土井先生の回想(戦?火災?で真っ赤な中逃げるように荒い息)ときりちゃんの回想(ボロい服で廃屋の床下らしきところで雨風しのいでいる)が、我々の情感をたっぷり揺さぶるように繰り返されまくっていて、どっちがどっちの回想か観ててだんだん重なって分からなくなってた。「同じような育ち方してるからかな」の台詞を裏付けるようにきり丸と土井先生の過去が次第に重なりあっていって我々の心も業火に焼かれた
とりあえずざっとこんなもんです。笑
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